Seo-hyeon Moon ムン・ソヒョン 문서현
Korean b.1982
Installation/ Reception Views
Artworks
Seo-hyeon Moon ムン・ソヒョン 문서현
Korean b.1982
ムン・ソヒョンは、韓国の伝統衣装であるハンボック(韓服)やウェイディング ドレス、日本の着物などからの端切りを再活用して、チョカクボを完成する。これは、伝統的なチョカクボの製作方法と同じである。
伝統的なチョカクボで見える抽象的なパターンと自由な構成美、洗練された色彩配置を基本にしながら、より絵画に近い作品を手掛けている。
本展で紹介する、抽象的なパターンを活かしながら具象的な表現をした蝶シリーズなどがこれに該当する。
ムンは、手縫いという労働集約的な制作を通して、一つ一つの縫いに時間を積んでいく作業を行っている。一つ一つの手縫いには、自身の今までの人生において内在してあった感性と感覚、体験が輝かしいインスピレーションとして反映されている。蝶シリーズでは、優雅な形、極彩色の羽の美しさが、細かい縫いで細分化される様々な感覚や多彩な光の破片の集まりで構成される。一つ一つの蝶の羽のパターンが、独自的な構成美とともに繊細な感性の韻律や作家自身のナラティブとして体験できる。
今にもひらひらと優雅に舞いそうなムンの蝶は、人生の輝かしさと儚さを洗練された視覚言語で自分の存在の秘密を表わしてくれる。
ムン・ソヒョンは、年韓国暻園大学、繊維美術学科卒 (2005)、ソウルアートセンター(芸術の殿堂)で個展実施(新進気鋭作家公募プログラムに選定、2023)、東京 Alpha Contemporary でグループ展参加(2024)など韓国国内外にて活動を行っている。