Japanese and Korean Contemporary "Next" vol.1
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23年9月15日 - 23年 10月 28日
Curation Note
このたび Alpha Contemporary は、『日韓同世代新進気鋭による二人展第一弾:鈴木 淳夫 & 河 明求(Japanese and Korean Contemporary Next vol1.:Atsuo Suzuki & Myoung-goo HA)』を実施する。
今回の展示は、Alpha Contemporary の開館記念シリーズ Korean Contemporary ”Now” and ”Next” の二回目の展示である。
Korean Contemporary ”Now“ では、グロバール アートシーンで活躍している韓国の中堅アーティストによる現在の韓国のアートシーンを、Korean Contemporary ”Next” では、日韓の1970年代後半~1980年代生まれの同世代アーティストによる次世代アートシーンを紹介する。
今回は、Japanese and Korean “Next” vol.1 として絵画と陶器の分野において、独自のスタイルで作品活動をする日本と韓国の同世代アーティスト 二人を紹介する。
鈴木 淳夫(日本、b.1977)は、自身の作品を彫る絵画 (Carved Painting) と称し、パネルの上に幾重にもアクリル絵具を塗り重ね、乾燥させてから彫刻刀で彫ることで絵画を作る。
鈴木の絵画は、支持体の上に絵具で線や色を加えて行くのではなく、パネルの上に何層も塗られた絵具を彫ることで行われる。鈴木が「支持体の上に絵具がのっている状態」という絵画と対面した結果、得られた独自の方法である。
鈴木の作品を通しては、画面に繰り広げられる様々な図柄の他、削られた絵具の層の一つ一つに当る光の角度や見る角度により様々な光の表情も楽しむことができる。
ハ・ミョング(河明求/Myoung-goo HA, 韓国 b.1983) は、母国である韓国と日本の持つ土地の記憶を作品を通して繋げていく表現を展開している。
‘時間’と‘記憶’は 現在のハの制作において、とても重要なテーマになっており、ハは、人間の物理的な生命より長く存在しているものについて興味を持っている。ハが、ある時代を形態化するために探求するものは、昔の宗教用品や芸術作品 などの特殊な目的を持っていた物だけに拘らず、過去の人の痕跡が残っている日用品などその対象は幅広い。
ハは、特定の民族や時代が持っている記憶を、その時代を生きた人々の痕跡から再解釈して、今の時代性や土地の感覚を写し込ませた独自な作品を制作する。
日韓同世代のアーティスト二人が、それぞれ絵画と陶器の分野で自分の独自のスタイルをどう繰り広げるか、ぜひ近くでご覧いただきたい。
Movie
インスタレーション ビュー一部
インスタレーション ビュー一部
Artworks
Myoung-goo HA
Lucky Toad 20×22×27 cm Ceramic, Gold, Platinum,Lacquer
2023